神棚の年神様の飾り方は?正月飾り・大掃除・榊の新調を榊農家が解説

神棚

神棚で年神様を迎える飾り方は、12月13日ごろからの大掃除(煤払い)で神棚を清め、新しいお札と注連縄を28日ごろまでに整えるのが一般的な流れです。北海道神社庁によると、年神様は最近では神棚の下に垂らしてお祀りする家が多くなっています。

年末は何かと慌ただしく、「どの順番で何をすればいいのか」「いつまでに飾ればいいのか」と迷う方も多い時期です。

私たち「高嶺の榊」は、富士山の麓で神棚に供える榊を育て、お届けしている榊農家です。新しい年を気持ちよく迎えられるよう、神社本庁や各地の神社庁の案内をもとに、年末年始の神棚の整え方をまとめました。

私たちについて
私たちについて

日本の神様には日本の榊を。富士山の麓で大切に育てた榊を榊農家が直送でお届けします。

年神様とはどんな神様?

お正月に神棚を整える前に、迎える年神様について知っておくと、準備の意味が分かりやすくなります。

正月に訪れ、新しい年の実りをもたらす神様

年神様(歳徳神)は、正月に家々を訪れ、新しい年に豊かな実りをもたらすとされる神様です。

神社本庁は、年神・歳徳神を、正月に訪れるとされ、新しい年に豊かな実りをもたらすとされる神様と説明しています。

年末の大掃除やお正月飾りは、この年神様を清らかな家に迎えるための準備として受け継がれてきました。

門松は目印、鏡餅はお供え物

門松は年神様が訪れるときの目印となる依り代、鏡餅は年神様へのお供え物とされています。

北海道神社庁は、門松は歳神様が来訪するための依り代であり、鏡餅は歳神様へのお供え物であったと説明しています。神社本庁も、鏡餅は歳神様へのお供え物として飾るとしています。

お正月飾りのひとつひとつに意味があると知っておくと、飾る場所や片付ける時期にも納得しやすくなります。

年神様のお札は神棚の下に垂らす家も

年神様は、もともとは年神棚(恵方棚)という臨時の棚を設けてお祀りしてきましたが、最近は神棚の下に年神様のお札を垂らしてお祀りする家が多くなっています。

北海道神社庁によると、各家で歳神棚・恵方棚と呼ばれる棚を作ってお供えしたり、床の間にお祀りしたりしてきました。神社本庁も、年神様には臨時の棚を設けておまつりしてきたと紹介しています。

年神棚の作り方や年神様のお札の扱いは地域によって違いがあるため、お札を受ける神社にたずねると、その土地のやり方が分かります。

年神様を迎える準備はいつから始める?

年末の準備は、時期の目安を知っておくと慌てずに進められます。

12月13日の煤払いで神棚から掃除

年神様を迎える準備は、12月13日ごろの煤払い(すすはらい)から始まり、家の中ではまず神棚から掃除します。

神社本庁によると、煤払いは今でも全国的に12月13日に行われることが多く、家庭での手順としては、まず神棚、それから台所をはじめ各部屋を掃除します。

同じページでは、年末ぎりぎりに大掃除をする家が多くなった今でも、12月13日に神棚だけでも煤払いをしてみてはどうかとすすめています。昔は笹竹の先に葉や藁を付けた「清め竹」で掃除をしたり、この日に正月飾りの松を山から切り出したりする地域もあったと紹介されています。

神棚の掃除はほこりを払い、固く絞った布で拭く

神棚の掃除は、はたきなどでほこりを払ってから、固く絞った布巾で拭き、最後に乾いた布巾で水気を取ります。

神具店の伊勢宮忠は、毛払いでほこりを払い、熱いお湯で固く絞った布巾で拭いたあと、乾いた布巾で拭き上げる手順を紹介しています。神棚は湿気に弱いため、ていねいに水気を取るよう添えています。

同じ店は、神棚に息を吹きかけてほこりを飛ばすことも避けるよう案内しています。細かいところは、はたきや柔らかい布でゆっくり払うのがおすすめです。

神具と神鏡もあわせて手入れ

大掃除のときは、神棚本体だけでなく、神鏡や水玉・皿などの神具もあわせて手入れしておくと、年神様を迎える準備が整います。

伊勢宮忠は、神鏡は月に一度は中性洗剤を使い、手でやさしく洗うよう案内しています。また、床や棚などほかの場所の掃除に使った雑巾や、濡れた雑巾は、変形やカビの原因になるため神棚には使わないよう呼びかけています。

陶器の神具の洗い方や、使い始める前の水漏れの確かめ方は、神棚の水入れと器の記事[未公開:003]で紹介しています。

飾り付けは28日ごろまでに

お札の取り替えや正月飾りは、12月28日ごろまでに済ませるのが一般的です。

愛知県神社庁は、お札は正月飾りと同じく28日までに取り替えるのが一般的で、29日は二重苦、31日は一夜飾りとして嫌われるとしています。北海道神社庁も、一夜飾りは避けるよう呼びかけています。

30日については考え方に幅があり、神社本庁は旧暦の大晦日にあたるため避けた方がよいという説を紹介している一方、群馬県前橋市の産泰神社は30日までには飾るよう案内しています。余裕をもって28日ごろまでに整えておくと、どの考え方にも沿えます。

お札としめ縄は年末にどう新しくする?

年神様を迎える前に、神棚のお札と注連縄を新しくします。

お札は暮れのうちに受け、大掃除のあとに納める

新しいお札は、できれば年内に神社で受け、年末の大掃除を終えた神棚に納めます。

北海道神社庁は、神札は新年のお参りの際に受けてもかまわないとしつつ、できれば暮れのうちに受け、年末の大掃除後に神棚に納めるよう案内しています。

伊勢神宮のお札である神宮大麻は、例年10月ごろから全国の神社で用意されます。新しく神棚を祀る場合のお札の並べ方は、神棚の魂入れの記事で紹介しています。

古いお札は大晦日から1月15日ごろに納める

古いお札は、多くの神社で大晦日から1月15日ごろに行われるどんど焼きなどで、お焚き上げしてもらえます。

神社本庁によると、多くの神社では大晦日から小正月の1月15日までの間に左義長やどんど焼が行われ、正月飾りとともに古いお札やお守りがお焚き上げされます。

受け付けの期間は神社ごとに異なるため、新しいお札を受けるときに、古いお札を納められる時期もあわせて確かめておくと安心です。

神棚のしめ縄も毎年新しく

神棚の注連縄(しめ縄)も、お札と同じように毎年新しく取り替えます。

富山県神社庁は、神棚のしめ縄も毎年新しく取り替えると案内しています。北海道神社庁も、毎年正月に神札や注連縄を新しくする必要があるとしています。

張り方は地域によって違いがありますが、北海道神社庁は関東以北では太い方を向かって右にするのが一般的とし、京都府神社庁も大根注連は神棚に向かって右に太い方がくるように張るとしています。飾りのついていない注連縄は、紙垂をつけたまま一年を通して張っておくものです。

神棚の正月飾りとお供えは?

年神様を迎える神棚には、ふだんのお供えに少し加えて整えます。

正月は米・塩・水に加えてお酒や野菜も

お正月には、ふだんの米・塩・水に加えて、お酒や野菜、果物などもお供えします。

京都府神社庁は、毎日のお供えは米・塩・水の三品で、お正月や毎月1日、家族にとって大切な日には、お酒や野菜、果物なども供えると案内しています。

お供えの器や並べ方は、神棚の水入れと器の記事[未公開:003]で紹介しています。

鏡餅は年神様へのお供え

鏡餅は年神様へのお供え物で、神棚に供える場合は米の代わりとして供える方法が紹介されています。

仏壇・神具店のはせがわは、神棚に鏡餅を供える場合は、お米の代わりとして供えると説明しています。

富山県神社庁によると、鏡餅は1月11日の鏡開きに下げ、雑煮やおしるこにしていただきます。

縁起物の飾りは正月が終わったら外す

宝船などの縁起物がついたお飾りは正月の間だけ飾り、正月が終わると外します。

北海道神社庁は、縁起物がついたお飾りは正月が終わると外し、飾りのつかない注連縄は一年を通して張っておくと説明しています。

一年中張る注連縄と、正月だけの飾りを分けて考えると、片付けのときに迷いません。

正月飾りにあわせて榊はどう新しくする?

お札や注連縄を新しくするなら、神棚の両側に供える榊もあわせて整えたいところです。

お札と一緒に榊も新しく

お札や注連縄を新しくするのにあわせて榊も新しいものに替えると、神棚全体が新年を迎える形に整います。

榊は、神具店の伊勢宮忠によると毎月1日と15日に取り替えるのが一般的です。北海道神社庁も、榊立の常緑樹は常に生き生きとみずみずしくなければならないとしています。

年末の大掃除のあと、新しいお札を納める日に榊も替えておくと、元日のお参りをみずみずしい榊で迎えられます。私たち榊農家では、収穫した榊を専用の冷蔵庫で鮮度を管理し、鮮度保持袋に入れて発送しています。新しい年を迎える榊こそ、張りのある状態で供えたいものです。

正月用の榊や松を添える方法も

お正月には、ふだんの榊でも問題はありませんが、松などを添えた正月用の榊を供える家庭もあります。

はせがわは、お正月には通常の榊でも問題はないものの、松竹梅や南天が入ったお正月用の榊を供えるとより縁起が良いとされると紹介しています。

北海道神社庁も、榊立には榊・松・オンコなどの常緑樹を用いるとしており、榊とあわせて松を取り入れる形も案内の範囲に入ります。

年末は早めの手配を

年末に榊を新しくするなら、お札を納める日に間に合うよう、早めに手配しておくと安心です。

高嶺の榊の定期便は、月1回コースが毎月末、月2回コースが毎月1日と15日までにお届けする形です。月1回コースなら年末に、月2回コースなら元日のお供えに合わせて新しい榊が届きます。

正月飾りはいつ片付ける?

お正月が明けたら、飾りを片付ける時期も地域の習わしに合わせます。

松の内は関東で7日、関西で15日が多い

正月飾りを外す日は地域によって違い、一般的に関東では1月7日、関西では1月15日が多いとされています。

神社本庁は、正月飾りを外す松納めは、地域により3日、5日、6日、15日などさまざまな風習があり、その地域の風習を大切にするよう案内しています。

この日に年神様が帰られるとも言われています。お住まいの地域の日取りは、近くの神社の行事で確かめられます。

鏡開きは1月11日が多い

鏡餅を下げる鏡開きは、関東では1月11日、関西では1月15日に行うところが多いようです。

神社本庁によると、鏡開きも地域性の強い行事で、松納めが終わったあとに行う風習が多くの地域に残っています。

鏡餅は木槌などで割り、割ることを「開く」と言うのが一般的な風習です。下げた鏡餅は、家族でいただきます。

正月飾りと古いお札はどんど焼きか自治体の回収へ

外した正月飾りや古いお札は、神社のどんど焼きでお焚き上げしてもらうか、塩で清めてから自治体の分別に沿って出します。

神社本庁は、古いお札や正月飾りは地域の分別に従って自治体の回収に出せるものの、神様の依り代となったものなので、塩を振って清め、紙にくるんで出すなど丁重に扱うよう案内しています。

使い終えた榊の扱いは、榊の捨て方の記事で紹介しています。

よくある質問

Q. 年神様のお札はどこに飾りますか?

A. 北海道神社庁によると、もともとは年神棚や床の間でお祀りしてきましたが、最近は神棚の下に垂らしてお祀りする家が多くなっています。地域によって違いがあるため、お札を受ける神社にたずねると確実です。

Q. 12月31日に正月飾りをしてはいけませんか?

A. 31日の飾り付けは一夜飾りとして避けた方がよいとされています。愛知県神社庁は、28日までに取り替えるのが一般的としています。

Q. 神棚のしめ縄は毎年替えるものですか?

A. 富山県神社庁や北海道神社庁は、神棚の注連縄も毎年新しく取り替えるよう案内しています。

Q. お正月の榊はふだんと同じでいいですか?

A. ふだんの榊でも問題はありません。松などを添えた正月用の榊を供える家庭もあります。

まとめ

神棚で年神様を迎えるときは、次の流れで準備すると慌てずに済みます。

  • 12月13日ごろの煤払いで、まず神棚から掃除する
  • 新しいお札と注連縄は28日ごろまでに整え、29日と31日の飾り付けは避ける
  • お正月は米・塩・水に加えてお酒や野菜、鏡餅などを供える
  • お札や注連縄とあわせて榊も新しくし、松の内が明けたら飾りを片付ける

年末に一つずつ整えた神棚は、新しい一年の始まりを気持ちよく迎える場所になります。

「高嶺の榊」では、富士山の麓の自社畑で育てた国産榊を、25cm・30cm・36cmの3つの長さでお届けしています。1回のお届けは2束1対で、全品送料無料で郵便ポストに配達されます。

参考・出典

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